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目に関するご説明

結膜炎・角膜の病気

成人や小児の細菌性結膜炎

急性結膜炎の原因菌は、肺炎球菌、インフルエンザ菌など。患者の分泌物からの直接感染や患者自身の鼻咽頭粘膜からの感染が考えられます。症状は膿性や粘液性の目やに、充血、まぶたの腫れや異物感などで比較的抗菌剤が著効するので数日で改善します。

淋菌性結膜炎は、性行為感染や新生児などは母親からの産道を経由して感染を起します。淋菌性は重症で比較的急速に進行し炎症所見が激しいのが特徴です。特に新生児の場合は角膜が菌で溶けてしまい穿孔という状態になることもあり注意が必要です。

クラミジア結膜炎は、性行為感染や新生児などは母親からの産道を経由して感染を起します。耳前リンパ節が腫れたり咽頭炎を併発することもあり、眼科的には特徴的な濾胞性の結膜所見を認めます。クラミジアに効果的な点眼、軟膏、内服などを4週間以上は使用する必要があります。またピンポン感染と呼ばれるため、パートナーにも感染していないか?などの注意が必要でしょう。

クラミジア結膜炎

ウィルス性結膜炎

アデノウィルス感染は、感染源となる人や物に接触後1週間くらいで目に発症してきます。はやり目と呼ばれていたりもしますが、眼以外では上気道や咽頭炎なども先行する場合があります。症状は、細菌性と違って目やには比較的少なく、まぶしい、流涙、異物感、充血などがあげられます。またしばしば角膜の表層に障害をきたすこともあり、重篤になると2週間くらいは症状が続くこともあります。感染が落ち着いても、角膜上皮下浸潤が発症してまぶしさ、視力低下などを訴えることもあります。

流行性角結膜炎後の角膜上皮下浸潤

咽頭結膜熱(プール熱)もアデノウィルス感染の結膜炎ですが、ウィスルのタイプに違いがあります。咽頭炎で発熱をおこします。

急性出血性結膜炎は、エンテロウィルス70型による感染で、感染後1~2日で発症します。それに伴い結膜下出血を起こしてきます。

ウィルス性結膜炎には、有効な点眼薬はありません。抵抗力をつけて免疫機能を上げることが大切です。かかってしまったら補助的に2次感染を起さないための抗菌点眼や炎症を抑える抗炎症薬などを使用します。またほかの人にうつさないよう(10~14日間)に感染予防に気を付けます。

単純ヘルペス・水痘帯状ヘルペスも皮膚感染と並行して結膜に感染することがありますが多くはありません。全身や局所への抗ヘルペス剤は効果的です。

結膜の免疫性疾患

アレルギー性結膜炎、アトピー性角結膜炎、春季カタルなどがあります。

巨大乳頭性結膜炎は、コンタクトレンズ(特にソフト)の上眼瞼への器械的刺激とレンズに付着したタンパクなどの沈着物による免疫反応が原因と言われています。重症化するとレンズが瞬きのたびに上方にずれたり、粘液性眼脂のために霞む状態になります。まずは改善するまでレンズを中止するか無理ならディスポタイプのソフト、ハートタイプへの変更などが必要です。

その他の結膜疾患

翼状片は、紫外線の暴露が影響していると言われていますがはっきりとした原因は不明です。厚い血管性の病変が角膜の中心部近くまで進行した場合は施術適応となります。

翼状片

結膜弛緩症は、たるんだ結膜が目の異物感や流涙などの不定愁訴につながり、高齢者の下眼瞼によくみられます。症状がひどい場合は結膜嚢再建手術を行います。

結膜弛緩症
結膜弛緩手術後(同一眼)

結膜嚢胞は、球結膜に認められる半透明な隆起性病変で、原因が不明な突発性や外傷、眼手術後の発症などがあります。自覚症状がなければ様子を見ますが、大きさなどによって、摘出を考えます。

結膜嚢胞

角膜の病気

細菌性角膜炎は、充血、眼痛、視力低下、羞明などがおこり、重症化すると虹彩炎や角膜潰瘍へと進行します。原因はコンタクトレンズの長時間や連続装用、外傷起因、周辺組織(眼瞼、結膜、涙嚢など)からの感染などがあげられます。

真菌性角膜炎は、アカントアメーバ角膜炎は、最近コンタクトレンズ(特にソフトタイプ)装用者に高い罹患があり、原因はレンズや保存液、ケースの状態が悪い為にレンズに付着して感染を起します。症状は眼痛、充血、視力低下、虹彩炎などで進行すると角膜瘢痕性の混濁により移植が必要になることもあります。

角膜変性症では角膜のどの層に病変部が存在しているかによってさまざまな変性症が存在します。病気によって家族歴にパターン(遺伝性疾患)がある場合もありますのでご相談ください。進行して視機能が著明に低下した場合は角膜移植などの手術治療が必要なケースもあります。

免疫が関与している疾患は、眼瞼炎症に付随して起きる角膜周辺部の浸潤炎症、全身性の免疫関連疾患に伴う角膜周辺部潰瘍などがあります。