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円錐角膜

円錐角膜について

円錐角膜とは、角膜が不規則な円錐形を呈する進行性の病気です。
ほとんどが、思春期に発症してゆっくりと進行しますが、ある程度の年齢で進行が停止する方がほとんどです。
現在遺伝性は明らかになっていませんし、はっきりとした家族歴も認められていません。
角膜に歪み(乱視)が生じるため視力が低下します。通常は両眼に発症しますが、左右の眼で進行の程度に差があることが多いです。
全身疾患としては、ダウン症、アトピー、骨形成不全症などがあり、眼科関連疾患では、春季カタル、水晶体偏位、コンタクトレンズ装用、目をこする癖などが言われています。

症状について

角膜が前方へ突出することにより、角膜の歪み(乱視)が生じ近視や乱視が進行して視力障害をきたし、不正乱視となります。
通常患者さんは、眼鏡が急に必要になったとか、メガネが合わないとか、今まで使用していたコンタクトが合わなくなったと訴えます。視力が低下します。
まれに角膜の突出が強くなると、角膜のデスメ膜という内側の層が破裂し、角膜内に水が溜まり角膜が突然白く濁る「急性水腫」という病態になると著しく視力が低下することがあります。
不快感と流涙感を伴いますが通常6~10週間で修復されて角膜の浮腫は消褪しますが、様々な程度の角膜瘢痕を残す原因になります。

当院での治療について

円錐角膜の程度は様々で、全例に手術が必要となるわけではありません。突出が軽度であれば、眼鏡やソフトコンタクトレンズの装用で良好な視力が得られますが、進行すると以下の方法が必要となってきます。

ハードコンタクトレンズ:ROSE Kレンズ
ハードコンタクトレンズを装用することで角膜の突出を抑え視力を向上させます。
当院では円錐角膜用にデザインされたハードコンタクトレンズROSE K(ローズケー)を多くの方に処方します。
処方実績はROSEKのみで約1000眼ほどこのレンズの利点は、レンズのカーブと光学部が連動していることで、突出の程度が軽度~重度までの多くの症例で適合が可能です。
当院での処方実績はROSEKでは約1000眼ほどの症例数があります。このレンズの利点は、レンズのカーブと光学部が連動していることで、突出の程度が軽度~重度までの多くの症例で適合が可能です。
今までハードコンタクトレンズ装用により角膜に傷がつき痛みが生じてしまう場合や、突出がひどくレンズがうまく乗らないような症例には特にお勧めです。
ソフトコンタクトレンズの上にハードコンタクトレンズを乗せる方法(piggybag法)もありますがこの方法を取る率は1%以下です。
円錐角膜のタイプでペルーシド角膜変性と呼ばれる下方が変形してるタイプには、ROSEK2 ICレンズと呼ばれる光学領域を大きくとってあるリバースジオメトリックデザインのレンズICレンズが処方可能です。
すべてのレンズは、テストレンズが設置してありますので、来院されすぐにご自身でレンズの体験が可能です。

このほかに角膜移植後の特殊デザインのものとしてROSEK2 PGレンズがあります。

外科的治療について

•角膜移植<海外からの輸入角膜は保険適応外、国内の角膜は保険適応>
関連施設の両国眼科クリニックでは、角膜移植専門医による日帰り移植が可能です。
突出の程度が高度の場合に適応になります。
昔は全層角膜移植(角膜の全層を取り替える手術)のみが行われてきましたが、最近は「パーツ移植」という概念が生まれ、深層層状角膜移植も行われるようになりました。
全層角膜移植は、層間の濁りが生じないため、手術後の視力の向上が良好である反面、手術中の合併症や手術後の拒絶反応の危険性などが深層表層角膜移植より高くなります。
一方で、深層層状角膜移植は角膜の内層は残し、それより表層の部分だけを移植する方法です。
手術中の合併症や手術後の拒絶反応は少なく、眼球の強度という面でも全層角膜移植より勝りますが、角膜の内層は0.02mm程度と非常に薄いため、高度な技術が必要となります。
また、急性水腫を生じた症例は角膜の内層が障害されているため、深層層状角膜移植の適応にならないことが多いです。


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