感染性結膜炎・流行性角結膜炎(はやり目)

北新宿の眼科『新宿眼科クリニック』(西新宿徒歩4分・中野坂上徒歩8分)では感染性結膜炎・流行性角結膜炎(はやり目)の治療も行なっております。

感染性結膜炎(流行性角結膜炎)とは?

結膜炎(流行性角結膜炎)イメージ図

ウイルス性の結膜炎の場合、周りの方にうつしてしまう事があるため、注意が必要です。かゆみとともに非常に大量の目やにが出る場合、風邪を引いている場合や風邪を引いている人が身近にいる場合などはウイルス性結膜炎の可能性が高いと考えられます。

なぜ発症するの?

アデノウイルスという非常に良くあるウイルスが、喉に感染すると喉風邪、鼻に感染すると鼻風邪、目に感染すると「はやり目」なのです。

どんな種類があるの?

流行性角結膜炎(はやり目)はアデノウイルスが原因となって感染してから1、2週間で発症します。強い充血、非常に大量の目やに(朝起きた時に目やにがあふれて目が開かないほど)。下まぶたの結膜に濾胞を認め、咽頭結膜熱(プール熱)もアデノウイルスの他の型が原因となります。

プールで感染し、プール熱と呼ばれます。はやり目と同様の症状に加え、のどの痛みや腫れ、高熱などの症状があります。急性出血性結膜炎は白眼に大量の出血を伴います。 エンテロウイルスが原因となります。感染後1〜2日で発症します。

結膜炎の症状について

結膜炎(流行性角結膜炎)イメージ図

目やに

ウイルス性感染性結膜炎では起床時などにまぶたから溢れるほど目やにが出ることが特徴です。このためまぶたを開きにくいほどです。

充血

感染性結膜炎ではどちらか片方の目から発症することが多いので、初期には片眼性の結膜充血、のちに反対の目にうつることで両眼性の充血になります。

結膜炎検査方法について

アデノウイルス検査キット

眼科では簡易的に診断する診断キットも用意しております。結膜に麻酔の点眼をしてから目やにと一部の結膜上皮細胞を採取します。それを溶かして、キットに流すと、アデノウイルスが結膜に存在するかどうかがわかります。

細隙灯顕微鏡検査

細隙灯顕微鏡での観察では、下まぶたの濾胞が観察されます。また、合併症として角膜混濁が認められることがあります。点眼で治療でき、放置すると混濁が残ってしまうので、発症後2週間程度で細隙灯顕微鏡検査をする必要があります。

結膜炎の治療について

結膜炎(流行性角結膜炎)イメージ図

点眼による治療

非常に強い炎症が起き、角膜に炎症が強く起きると混濁を起こしてしまうので、炎症を抑制するために薄いステロイド点眼を使用します。また、合併感染を防ぐために、必要であれば抗生物質の点眼薬を使用することもあります。

合併症に注意

結膜の充血は可逆的なのですが、角膜に混濁が残ると視力低下を引き起こすこともあります。しっかりと2週間後に角膜の混濁の検査をする必要があります。

周りに人にうつさないために

周りの人に感染を広げないようにする事が大切です。空気感染や飛沫感染ではなく、接触感染ですので、できるだけ顔を触らないこと、本人がよく手を洗う事、周囲の人も良く手を洗う事が大切です。

学校に行けないのはいつまで?

流行性角結膜炎(急性出血性結膜炎も同様)は、学校保健法では第三種に指定されており、非常に感染力が強いので、完全に治るまでは出席、出勤は禁止です。並列する病気には[腸管出血性大腸菌][コレラ][細菌性赤痢]などがあります。医師が感染の恐れがないと判断するまで学校には行けません。具体的には完全に起床時の目やにが止まってから眼科を受診し、結膜を観察して決定します。

引用元:飯田橋眼科クリニック